東映アニメーション株式会社
1956年の創業以来、日本のアニメーションのパイオニアとして、劇場作品262本、テレビ作品232本、
総話数約13,500話※に及ぶ日本最大・世界有数の規模の作品を製作してきました。(※2023年3月末現在)
代表作は、「白蛇伝」、「マジンガーZ」、「銀河鉄道999」、「ドラゴンボール」、
「美少女戦士セーラームーン」、「ワンピース」、「プリキュアシリーズ」、「ゲゲゲの鬼太郎」等。
ジャンルを問わず、たくさんの作品を見ることが糧になる。
東映アニメーション株式会社
山田 條司氏
2020年にアニメーターとして入社。「ワールドトリガー」「ワンピース」「プリキュアシリーズ」等の動画を担当したのち、「逃走中 グレートミッション」「映画プリキュアオールスターズF」「映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ」で原画を担当。
講師
甲斐 順子氏
2013年本校を卒業。アニメーション会社のマッドハウスに約5年間在籍し、現在フリーランスで活動中。東映アニメーション作品では、「ワンピース」(劇場版・TVシリーズ)等に参加。
学校は刺激の連続。
課題を乗り越えた経験が力に。
ーアニメーション業界を目指したきっかけを教えてください。
山田氏: 子どもの頃から絵を描くことが大好きだったので、絵に関わる仕事に憧れがありました。一方で、水族館の飼育員になりたいという思いもあって、高校生のときはどちらの道に進むか決めかねていたんです。そんな中、絵の道に進むきっかけになったのは学校の説明会。授業の内容や、アニメーションの仕事に魅力を感じ、ここに入学したいと思いました。同時に「アニメーターになろう」と決心しました。
ー実際入学して、学校の様子はどうでしたか?
山田氏: 専門学校は中学や高校とは違い、一つのことに熱い気持ちを注ぐ人が集まっています。入学すると、アニメーターの仕事にすごく詳しい人がいたり、自分の知らない作品を知っている人がいたり。「アニメが好き」ということはみんな変わらないのですが、いろいろな見方や考え方を持つ人がいて、とにかく刺激になることばかりでした。
甲斐氏: 皆さん「アニメ業界に入りたい」という思いを持って入学してきます。明確な目標や目的があるし、なおかつアニメに対して熱い思いがある。私自身も、学生から刺激を受けることがたくさんあります。
山田氏: 在学中の印象的なことといえば、1年目のときに取り組んだ「オープニング模写」です。自分の好きなアニメのオープニング、もしくはエンディングを模写する課題なのですが、作画から撮影まで一通りの工程を一人で行います。ただ絵を描くだけでなく段取りやスケジュールも考えなければなりません。楽しくもあり、苦しくもあり…。正直なところ想像していたよりも何倍も大変でした(笑)。
甲斐氏: 私もかつては在校生。学生のときに同じ課題をこなしたので、その気持ち、とてもよくわかります。何度も壁にぶつかったし、くじけそうにもなったし、あれこれ試行錯誤したし。私も、とても思い出深い課題です。
山田氏: 大変でしたがそれでも頑張れたのは、「絵を描くことやアニメが好き」「アニメの仕事をしたい」という気持ちが強かったからだと思います。それに今、アニメーターの仕事ができているのもあの経験があったからこそ。絵の技術はもちろん、想像力、体力、精神力……、いろいろな力が鍛えられました。すべてが今につながっていると改めて思います。
甲斐氏: これから入学する人たちもきっと同様の課題に直面するはずです。そして、壁にぶつかったり、悩んだりすると思います。大変かもしれないけれど、のちの現場に役に立つ体験なので、ぜひ頑張ってほしいなと思います。
さまざまな作品に触れ
視野を広げることが大事。
ーこれから業界を目指す人が、取り組んでおくべきことは?
山田氏: 私はいま東映アニメーションで働いています。ここで働きたいと思ったいちばんの理由は大好きな作品を手掛けている会社だったから。自分も、その作品の制作に携わりたくて採用試験を受けました。実際入社して、作品に関われたときは、本当にうれしかったですね。
甲斐氏: 私は、講師として学校で授業をする日以外は、フリーランスのアニメーターとして仕事をしています。私も自分の好きな作品や好きなジャンルの作品に関われるとうれしいし、モチベーションも上がります。でも、仕事となると、なじみがない作品を担当することも少なくありません。そのときに「できない」、「やる気が出ない」というのは御法度。どんな作品とも向き合えることは大事だし、そのためにも、学生のときからいろいろな作品に触れておくといいと思います。
山田氏: 自分の好きな作品を追求していくことも必要なことですが、同時にさまざまな作品に触れて視野を広げることも大事ですよね。でも、自分で見るもの、触れるものを選ぶとなると、ジャンルが偏りがちじゃないですか? だから私は、先輩や周りの人に「おすすめ」を聞くようにしています。知らない作品やなじみのないジャンルの作品でも、かじってみるとすごく面白かったり、自分の知らない世界に出会えたりして、新鮮です。
甲斐氏: 「好みじゃないし」と避けていると視野は広がらないですよね。それに学校こそ、いろいろなタイプの人がいて、好きな作品もさまざまです。好みが同じ人と共感し合うことも楽しいですが、そうではない人たちと話したり、情報を交換し合ったりすると世界が広がると思いますし、それが社会に出たときも役立つと思います。
山田氏: それからアニメだけでなく、映画やミュージックビデオ、漫画、テレビドラマ…。いろいろエンタメに触れることも大事だと、会社の先輩が教えてくれました。アニメ以外から日々の仕事につながるヒントをもらうこともあります。ちなみに最近、先輩からある漫画本を貸してもらいました。全く知らない作者の漫画だったのですが、読み始めたら、すごくおもしろくて大好きに! 自分の中に新しい視点が一つ芽生えた気がします。
甲斐氏: 視野を広げつつも、自分の強みを見つけておくことも大事ですよね。
山田氏: たとえば、「手を描くのが得意」「足のラインが得意」とか、細かいことでいいので得意を見つけていくと、それが強みになるし、描くことがもっと楽しくなると思います。
お客様に喜んでもらえることが、
日々の原動力。
ーやりがいを感じるのは、どんなときですか?
山田氏: 先日、自分が関わった作品の応援上映があり、私も会場に観に行ったのですが、観客の方々がすごく喜んでくれていて。その様子を見たとき、本当にうれしくなりました。かつては自分も一観客だったわけですが、そのときのワクワクした気持ちでみなさんが見てくださっているんだろうなと思うと、感慨深いです。
甲斐氏: 私も、関わった作品のグッズを持っている子どもを通りで見かけたりすると、うれしくなります。それから、私は自分の教え子や後輩たちと同じ作品に携われることが何よりの喜び! テロップで名前が連なっていると、大興奮です(笑)。
山田氏: SNSで応援してくれる人もたくさんいて、コメントもモチベーションになりますよね。同時、これだけ多くの人が見てくれているのだから、頑張らないと!と、気持ちも引き締まりますね。
働き始めて約4年になりますが、やりがいを感じられる仕事だと改めて思います。もちろん大変なこともありますが、「アニメが好き」という人が輝ける場所なので、好きという気持ちがある人はぜひ、挑戦してほしいです。
東映アニメーションの作品を一部ご紹介!
「映画おしりたんてい
さらば愛しき相棒よ」
劇場版長編第2弾
『映画おしりたんてい
さらば愛しき相棒(おしり)よ』
2024年3月20日(水・祝)公開
OSHIRI IS BACK!!!
©トロル・ポプラ社/
2024「映画おしりたんてい」製作委員会
「ガールズバンドクライ」
監督は酒井和男、キャラクターデザイン原案は手島nari、CGディレクターは近藤真理、鄭 載薫、音楽は玉井健二(agehasprings)が担当する完全新作オリジナルアニメ!ミュージックビデオ、ライブイベントを展開中!
©東映アニメーション
アニメ業界に興味のある方にオススメの専攻
Creator World / スーパークリエーター科
アニメーションマスター専攻
- 4年制
- 高度専門士
4年間でアニメーション制作を基礎から学び手描きアニメからCGアニメまで幅広い技術を身につけます。
海外でも活躍できるCGアニメーションクリエーターを目指せます。
目指せる職業
CGアニメーター / アニメーター / 作画監督 / 撮影監督 / 撮影(コンポジット)編集 / 制作進行 / プロデューサー / 仕上げ / 色彩設計 / 背景 / 背景美術監督 / キャラクターデザイナー / 監督 / 演出家 など
Animation Master
Creator World / クリエーティブデザイン科
コミックイラスト&マンガ専攻
- 3年制
- 専門士
イラスト表現からマンガ制作まで幅広く学び、マンガ家やイラストレーターとしてデビューを目指します。
目指せる職業
イラストレーター / マンガ家 / キャラクターデザイナー / Webデザイナー / ゲームキャラクターデザイナー / VTuberキャラクターデザイナー / インフルエンサー など
Comic Illustration & Manga
Creator World / クリエーティブデザイン科
アニメーション専攻
- 3年制
- 専門士
作画・仕上げ(着彩)・特撮・撮影・制作進行、5種のスキルを身につけ、自分に合ったアニメの仕事をみつけられる。
目指せる職業
アニメーター / 作画監督 / 区荒くたーデザイナー / 仕上げ / 色彩設計 / 撮影監督 / 撮影(コンポジット)編集 / 制作進行 / プロデューサー など
Animation