データベースによって情報システムを支え、事業の成長や成功に携われるやりがいの大きな仕事です。
AIクリエーター専攻
データベースエンジニアとは？
情報化社会の根幹を支える情報管理の専門家
現代は高度情報化社会とも呼ばれ、情報はとても価値のあるものになっています。コンピューターの高性能化と共に扱う情報量も増え、近年ではビッグデータといった巨大で複雑なデータも登場しています。しかし多くの企業において、そのデータの蓄積と管理、その活用が大きな課題となっています。企業発展のためにデータを有効活用していくことが、これからの企業に求められる能力といっても過言ではありません。増え続ける膨大なデータを管理し、そのデータを引き出すシステムを構築、活用までを担う専門家がデータベースエンジニアです。ビッグデータの活用が顕著になってきたこれからの時代に、あらゆる分野でデータ活用のニーズが高まりをみせ、データベースエンジニアの活躍の場は広がっています。
データベースエンジニアってどんな仕事？
データベースを構築し、情報を資産に変えていく仕事
データベースの設計、構築、管理、運用がデータベースエンジニアの仕事です。企業のマーケティングにおいて蓄積されたデータは高い価値を持ち、ビジネス戦略を考える上でデータベースの活用が欠かせません。増え続ける企業の情報資源を活用するためにはデータベースの構築が不可欠であるため非常に重要かつ責任のある仕事といえます。企業経営の観点からみて、データベースエンジニアは他に代えのきかない重要なポジションといえます。
データベースの設計・構築
クライアントの要望に応じてデータベースの設計を行います。要件を分析し、ニーズに合わせて最適なデータベースを構築します。セキュリティ設定、バックアップ設定、アクセス権限設定なども行います。
データベースの管理
サーバーの最適化や効率化を図り、データを長期的に保存できるよう管理します。データベースへの不正侵入やデータ流出を防ぐためのセキュリティも担当します。
データベースの保守運用
設計・開発したデータベースでデータの保存が問題なく継続できるように定期的なメンテナンスを行います。また、データバックアップなどの保守業務や、障害発生時の調査や対応なども大切な仕事です。
どうすればデータベースエンジニアになれる？
データベースエンジニアへの道のり
データベースエンジニアは専門性が高い職業であるため、まったくの未経験者を採用するというケースはごく稀です。専門学校などでデータベースを構築する上で必要な知識や設計、開発に不可欠なプログラミング技術を身につけ、システム開発企業やIT企業への就職を目指します。一般的にデータベースエンジニアとして最初はデータベースの保守・運用で経験を積み、その後、データベースの管理や構築に携わるようになります。経験や実績を重ね、上位職であるデータベーススペシャリスト、統計学を身に付けデータを分析するデータアナリスト、ビッグデータの分析スキルを活用するデータサイエンティストなど、より高度で専門的な上位職へのキャリアアップを目指すことも可能です。
求められる知識・資質
データベース管理システムの知識
データベース構築にはMySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseといったデータベース製品の知識が求められます。これらの使い方を覚えましょう。
コミュニケーション力
クライアントの要望を正しく理解するためにはコミュニケーション能力が不可欠です。また、データベース開発はチームで行うため円滑な意思疎通が重要です。
広い視野
効率的なデータベースを設計するためには、データベースが実際の現場でどのように活用されているか、システム開発についての基本知識やシステムとデータベースの相互関係を考えて見通すことができる広い視野も必要です。
データベースエンジニアに必要な資格や試験情報
データベースエンジニアとして「ORACLE MASTER（オラクルマスター）」「データベーススペシャリスト」などの資格取得はデータベースシステム、データベース製品に関する知識があることの客観的な証明になるので有効といえるでしょう。またデータベース開発言語であるSQLを理解することで、ほとんどのデータベース管理システムを利用することが可能になるので必須で身につけたいスキルです。資格だけでなく、ビッグデータや分散データベース、データの高速処理と言った新しい研究成果が生まれる先進的な分野でもあるため、常にアンテナを張って最先端技術を取り入れる積極的な姿勢が大切です。
