マンガ家先生の作品を世に送り出すためにしっかりサポートしてます。作品がヒットすると自分のことのように嬉しいです。
コミックイラスト＆マンガ専攻卒
マンガ編集者とは？
マンガ家をサポートし作品を世に送り出す職業
マンガ家が考えたプロットやネームへアドバイスをし、マンガ家と共に作品を作りあげるのがマンガ編集者です。マンガ家だけでストーリーを練っても客観的視点に欠けてしまい、幅広い読者に届きにくい作品になってしまいます。マンガ編集者が率直な感想を伝え冷静なアドバイスを行うことでマンガ家の才能と読者ウケのバランスをとり、より売れる作品作りに繋げます。マンガ家のタイプに合わせてサポートの仕方も臨機応変に変える必要があり、編集者は共に作品を世に送り出すパートナーであり、マンガ家にとって欠かせない存在です。
マンガ編集者ってどんな仕事？
マンガ家と二人三脚で活躍する仕事
マンガ家のプロットやネームにアドバイスを加えて改善案を出すなどして、マンガ家と一緒にアイディアを出し、より良い作品を生み出すサポートを行います。各話ごとにネームのチェックを行い、セリフやコマ割りのバランス確認など作品作りのアドバイスやサポートだけでなく、締切を守らせ原稿を確実に印刷できるように調整することも大切な仕事です。その他に、マンガ家志望者が持ち込んだ原稿を評価し新たな才能を発掘するのもマンガ編集者の仕事です。才能を感じたマンガ家志望者へ適切なアドバイスをし、新たなヒット作を生み出すマンガ家を育てます。才能のあるマンガ家志望者には長所を伸ばしたり、足りない部分を補うためのアドバイスを行い成長を促します。
ネーム・プロット制作への協力
マンガ家が提出したプロットやネームを評価し、編集者の視点から見た修正やアドバイスを行います。編集者という第三者が作品を評価することで客観的な視点を持つことができるようになり、世間の価値観に合わせた売れる作品が作りやすくなります。
スケジュール・進捗管理
印刷に間に合わせるためには締切を厳守する必要があります。スケジュール通りに原稿を上げてもらえるように、マンガ家と連絡を取り合って進行状況を確認し、発売日に遅れることがないようにスケジュール管理を行います。
編集作業
マンガ家から受け取った原稿の誤字脱字チェックや校正を行い入稿します。入稿したデータを使い印刷へ回します。最初の読者である編集者を納得させることが重要です。
新人発掘
持ち込みにきたマンガ家志望者の作品を評価し、才能のあるマンガ家志望者を発掘します。成長に役立つアドバイスやアシスタントの仕事を紹介するなどして次世代の才能を育てます。 持ち込み以外にも、新人賞への応募作品のチェックなどをします。
どうすればマンガ編集者になれる？
マンガ編集者への道のり
マンガ編集者になるには、マンガの出版を行っている出版社や専門の編集プロダクションに就職する必要があります。大手出版社であれば新卒の募集もありますが、中小出版社は基本的に経験者優遇のためマンガ編集者への道は非常に険しいと言えます。 マンガ家へのアドバイスやプロットを考えるためにはストーリーの作り方、コマ割りなどマンガ技法の知識が必要不可欠です。まずは専門学校でマンガづくりのノウハウを学ぶことが大切です。マンガ家と同じかそれ以上のマンガ制作知識が求められる職業です。出版社に入社してもすぐには担当を持たせてもらえないので、編集アシスタントとして実力をつけ、徐々に編集者へとステップアップしていく人も少なくありません。
求められる知識・資質
コミュニケーション能力
マンガ編集者はマンガ家と二人三脚の仕事です。コミュニケーションをしっかりと取り、互いの信頼関係を育むことで円滑な意思疎通を行います。
客観的な視点
編集者はマンガ家の作品を客観的かつ適切に判断し、原稿に対してアドバイスや修正指示をださなければなりません。改善点を伝えるためには、マンガ家を納得させるだけの説得力ある専門知識が必要です。
マンガへの理解
マンガ家に適切なアドバイスをするためにもマンガへの深い理解が欠かせません。例えば、キャラクターはいいのに演出が弱い、演出はいいのにストーリーがつまらないと言った作品の問題点を発見し修正するためには、演出、キャラクター、ストーリーに詳しくなければなりません。
マンガ編集者に必要な資格や試験情報
マンガ編集者になるために必要な資格や試験はありませんが、マンガ家へのアドバイスをする際に実体験に基づいたエピソードなどがあると説得力が増すので、幅広い経験を積むとよいでしょう。出版社が必要としている知識や経験を持っていればたとえ未経験でもマンガ編集者になるチャンスはあります。柔軟な発想力、企画力、情報収集力、事務処理能力などが備わっている人に向いていると言えるでしょう。
