仕事図鑑

デザイン業界の仕事

インフルエンサー

自分で流行を作り出せた時の喜びは、他の職業では味わえない感動があります。

インフルエンサーとは

SNSで絶大な影響力を持つ人材

インフルエンサーとは、InstagramやTwitterなどのSNS、YouTubeやTikTokなどの動画投稿サイトにて絶大な影響力を持つ人物のことを指します。インフルエンサーには多数のファンがついており、その人がおすすめする商品を信頼して購入する、というマーケティング的価値から、インフルエンサー・マーケティングという宣伝方法が生まれました。
インフルエンサーは就職してなれるものではなく、SNSなどに定期的にコツコツ投稿を続けて、地道にファンを増やした結果なれるものです。さらに、幅広い分野に関する投稿を行うよりも、例えばコスメやファッション、ガジェット、アウトドアなど特定の分野に特化した方が、ファンはつきやすいものです。インフルエンサーを目指すためには、まずどの分野で力を発揮したいか自己分析を行い、それに関する質の高い投稿を続ける努力をすることが重要になります。インフルエンサーになりクライアントからPR案件を受注し、その結果クライアントの商品の売り上げが伸びた時は、大きなやりがいを味わえるでしょう。

インフルエンサーの仕事内容

商品を紹介してファンに購入してもらう仕事

インフルエンサーの仕事内容は、クライアントからPR案件を受注し、その商品を紹介してファンに購入してもらうことです。PR案件の報酬はフォロワー数の規模によって決められていることが多く、フォロワー数が多ければ多いほど報酬は多くなります。中には月に数百万~数千万円を稼ぐインフルエンサーもいるほどで、夢のある職業と言えるでしょう。それでは、インフルエンサーはどのように仕事を進めていくのでしょうか。流れを見ていきましょう。

クライアントと打ち合わせ

まず、PR案件の依頼があったクライアントと打ち合わせを行います。どのような商品・サービスで、何に強みを持っているのかをヒアリングし、商品に対する理解を深めます。また、投稿スケジュールや報酬についても打ち合わせですり合わせます。

投稿内容の企画と準備

PR案件の投稿内容を企画します。SNSであれば商品・サービスを利用している写真を撮影したり、YouTubeなどであれば企画に沿った動画を撮影します。写真や動画、紹介文の内容によって商品・サービスの魅力の伝わり方は大きく変わるので、どのように表現するのがベストであるかじっくり検討した上で制作を進めます。

PRの投稿と反響チェック

制作した写真や動画をアップします。その際、ファンたちの反応をチェックしておくことが重要です。どのような紹介の仕方が最も反響につながるのか、データをためて感覚をつかんでおくことで、その後のPR案件にも活かされることでしょう。

どうすればインフルエンサーになれる?

インフルエンサーへの道のり

インフルエンサーはなりたいと言ってなれるものではありません。資格も特に必要ありませんが、投稿する分野に関する資格を有していれば、投稿の説得力が増すでしょう。とにかく、毎日のようにSNSや動画を投稿し、ファンを増やしていくことが重要です。その際、役立つのがマーケティングや制作に関する専門知識です。専門知識があればより効果的な投稿を行えるようになり、インフルエンサーになれる確率も高まるでしょう。そのため、専門学校や大学でマーケティングや動画制作などに関する勉強をすることをおすすめします。インフルエンサーは基本的にフリーランスとして活躍しますが、インフルエンサー事務所に所属し、PR案件を回してもらったりマネジメントしてもらったりという道もあります。

求められる知識・資質を磨く

表現力・継続力

大勢の人に興味を持ってもらうためには、SNSや動画の表現力が欠かせません。面白いと思ってもらったり、素敵だと思ってもらったりできるような表現力を磨くことが大切です。また、反応が薄いからと言ってすぐに諦めてしまってはもったいないです。コツコツ投稿を続けてファンを増やしていく継続力が求められます。

専門分野に関する知識

専門分野に関するインフルエンサーを目指す場合、その分野の深い知識が求められます。「この分野のプロが言うことなら間違いない」と思ってもらえるよう、資格取得に励むのもよいでしょう。

人間的魅力

多くのファンを獲得するためには、やはり人間的魅力が必要不可欠です。表現の豊かさ、誠実さ、幅広い知識、着眼点の面白さなど、魅力は一つに限りません。様々な経験を積み、他のインフルエンサーの投稿を勉強し、自分らしい表現ができるように人間的魅力を磨きましょう

インフルエンサーに必要な資格や試験情報

インフルエンサーになるための必須資格はありませんが、投稿する分野にまつわる資格を所有していると、投稿に説得力が増すでしょう。また、SNSエキスパート検定やマーケティング・ビジネス実務検定といった資格を取得すれば、インフルエンサー・マーケティングのスキルアップにもつながる可能性があります。
インフルエンサーは誰でもなれるものではありませんが、誰もがなれる可能性を秘めている仕事だと言えます。知識や表現力、人間的魅力を磨くためにも、様々な人と関わりながら経験を積み、幅広い芸術やエンターテイメントに触れることが重要です。